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空白の五マイル読了

角幡唯介さんの『空白の五マイル』を読んだ。

チベットのツアンポー峡谷にある、未踏の地とされているエリアを踏破する冒険記。

角幡さんは何度かこの空白の五マイルに下見も含めて訪問している。

安定した新聞記者を辞めて改めて完全踏破を目指すが、その中でほとんど遭難状態になる。飢餓状態で激流の川を挟んで向こう岸に村を見つけるが、あると思っていたところに橋はない。橋がないと川沿いにまた何日も移動する必要がある。

瀕死の状態で角幡さんが考えたのが、激流を渡るという今までにない選択肢だった。飢餓状態で何日も歩くのか、激流を渡るのか、究極の選択で生存率を高める選択を迫られていたときに岸同士を私ワイヤーロープを発見し、何とか向こう岸にわたる事ができた。

冒険というのはやっぱりある意味で死に近づいていく行為で、冒険者はそれを求めている部分もある。死に近づく事によって生が浮き出されていく事がある。

生物的な死というのは普段の近代的な生活ではほとんど感じないが、自然の中に放り込まれると結構身近に感じられるものらしい。

なぜ自分は冒険部がある大学にいかなかったのだろう、、とちょっと思っている。。まあこれから自分がスポンサーになって冒険的な事をやっていくのもいいな、とこれを読んで思った。

どっちにしろランニング、マラソン他体を動かす習慣で体力をしっかりつけておく事にこしたことはないな。