”菩薩道”と呼ばれる道があります。
鎌倉時代に叡尊という人がいて、この人は世の中に虐げられて困窮している人のために多くの施設を作りました。
また殺生禁断の自然保護地を設けて動植物を尊びました。
この人の弟子に忍性という人がいてさらに大きな福祉事業、67000人の病人の看護にあたり、橋を180か所、道を71か所、井戸を33か所作ったそうです。
慈悲を実際に人々の生活の中で実践することによって、この菩薩道を進んでいったといえると思います。
この基礎には何よりも心の持ちようが大切。悪を侮ってはならない、というのが仏教の基本です。
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まだ悪の報いが熟していないあいだは、悪人でも幸運に遭う事がある。しかし悪の報いが熟したときには、悪人はわざわいに遭う。
「その報いはわたしには来ないだろう」と思って、悪を軽んずるな。水が一滴ずつ滴り落ちるならば、水瓶でもみたされるのである。
愚かなものは、水を少しずつでも集めるように悪を積むならば、やがてわざわいに満たされる
ダンマパダ 119,121
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